乃木坂46 / ぐるぐるカーテン / 楽曲レビュー

初々しい乃木坂ちゃんが見れる聴ける

秋元康（作詞） 黒須克彦（作曲）操上和美（MV監督）

★★★★★★★★★☆ (rating 9/10)

最高のデビューシングル

「太陽ノック」を作曲した黒須克彦の楽曲で、乃木坂46のデビューシングル。
リズムにタンバリンを取り入れて学生感や優等生感ある音になっていて、教室のカーテンをコンセプトにしている感じもさすが秋元康のセンスで、まだ歌唱が覚束ない事を見越した外部のコーラスを起用しているのも最高過ぎる。
Aメロとサビはほとんど同じコードで（メインをIメジャーからはじめ）アメリカのポップスに多い構成で、デビューシングルで奇抜さより安定感を狙った事がうかがえる。
それを際立たせるためにもベースラインはしっかりしていて聴きやすく、たまに来るブラスの音も学生感を感じさせる。
アートワークも乃木坂カラーの紫をややマットにしていて、清楚な制服としたのも計算高い。
AKBグループのデビューシングルとしてもレベルの高いものとなっていて、数年たっても色褪せていないだろう。

日向坂46 / ソンナコトナイヨ / 楽曲レビュー

賛否が分かれそうな性質の曲

秋元康（作詞） 柳沢英樹（作曲）安藤隼人（MV監督）

★★★★★★★★★★ (rating 10/10)

平成10年代ロック

（ここから3行くらいはスキップしよう）
感情を全面に出して歌唱力より伝達力を求めた一部の平成のロックバンドは烏合の衆ポップスというジャンルの中で踏ん張り続け、後世に大きな影響を与えている。
ABメロとサビが分離している今風の楽曲で、SNSやYouTubeライクな構成にされている。
前述したのはサビの部分で、あれどっかで聴いたことありますよね？という平成ロックの模倣で、くすっとする。
本当はメンバーの表情やMVもそこで雰囲気を変えて欲しかったのだが、アイドルに何を求めるのかって話。
40代くらいになったバンドマンがカヴァーすると光るということで、10点になっちゃった。

乃木坂46 / おいでシャンプー / 楽曲レビュー

セカンドシングルは少し軽やか且つ清楚路線変わらず

秋元康（作詞） 小田切大（作曲）高橋栄樹（MV監督）

★★★★★★★★☆☆ (rating 8/10)

メロディーが心地よいが音質は微妙

学習院学校である旧学習院初等科正堂で撮影されたMVも見もので、ファーストシングルに続いて清楚な女学生感を映像でも音楽でも再度出している。

「ぐるぐるカーテン」よりもっとラフに軽やかになった印象はハープの音色やチェンバロが爽やかさを演出しているからだろう。
それから少し複雑で不安定なコード感が出ていて、セカンドは挑戦的な印象もある。
歌唱も前作よりも感情がこもっていて抑揚がある気がする。
他方で音質は全体的にあまり良くなくて、ペラペラのシンセストリングスや重圧感のないベースラインはなんとかならなかったものか。

音楽が好きすぎると少しの違和感で耳が緊張してしまうので、私はめんどくさいお客さんではあるが満足させて頂きたいなと思う。（しかしこれ以降はどんどん良くなっていくのだ・・・！♪）