AKB48 / LOVE TRIP / 楽曲レビュー
MVと反するディストピア感
秋元康(作詞) 春行(作曲)大野大樹(MV監督)
★★★★★★★★★★ (rating 10/10)
香港みを感じました
香港をディストピアと表現する人もいるが、この曲はその単語を使いたくなる。
安定しているAメロのメロディーは歌詞が入りやすい構造になっている。
そこで空き地も丘も消えたと現状の苦悩や現実感を想起させる。
サビ前で転調させその後の破壊や衝動またはポジティブさを予感させる。
サビでマイナー調の暗い感じになりつつ、最後にsus4というコードで転調させて未来を手に入れる強さをイメージ付ける。
MVなどでは愛の告白という可愛いテーマ感が漂うのだが、LOVE TRIPというタイトルや歌詞の意味にもある通りただの恋愛ソングではなさそうで、不安定なので好きになるまで時間がかかるかもしれないが、味わい深い名曲と言っていいと感じる。