AKB48グループ楽曲・MV(動画)レビュー まとめ

作詞作曲もするただのAKBマニアの「えるがー」が、AKB48グループの楽曲やMVをレビューしています(全曲したい!)


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日向坂46 / キュン / 楽曲レビュー

キュン、キュン、キュン

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秋元康(作詞) 野村陽一郎(作曲)安藤隼人(MV監督)

★★★★★★★★★☆ (rating 9/10)

「キュン」という言葉を使う事が許されるのは何歳までなのだろう。

私は120歳までだと思っています。

 

デビューシングルは四つ打ちでお願いします

複雑な編曲であってはならないデビューシングルのルールに乗っ取って選曲されたと思われる楽曲。
欅坂46のデビューシングル「サイレントマジョリティー」も複雑ではなかったけど、クールなそれとは正反対の明るい楽曲で日向坂という「ひ・な・た」の柔らかい言葉に沿いつつ力強い印象。
メインボーカルは敢えて同じ音域の歌声の音量を上げていて、耳に馴染みやすく誘導してる。
サビの後半部分(サビの後っていうのかな・・・)から楽曲がはじまる珍しいタイプでインパクトがある。
一方でAメロではマイナー調のコードの主要音をメインにピアノが闊歩する事で落ち着いた雰囲気を作っている。
サビでは「キュン」と「切ない」という言葉を対峙させ、不安定なmaj7コードを昇華させている。
サビはIV-Vの進行で、これは特にインパクトを出したい「日向坂はこうだぜ!」主張することに暗躍しているし、サビ前の1小節はVであって、四度をサンドウィッチする事でさらにデビューシングル感を出しています。
地下アイドルのデビュー曲制作を依頼されたらこの進行にします。(されない)

MVについて

MVの踊り(?)も基本的に弱起の無い形で小節事に発表会的に踊りましょう!と言う感じでパーフェクトだと思う。

監督はACIDMAN「water room」担当している安藤隼人氏。
日本の「邦ロック」で異質の輝きを誇るACIDMANの無機質で透明感のある、または薄いブルーのイメージがあるけれども今回のMVは三原色のブルーに焦点を合わせていて爽やかな処女性を感じられる。
そういう意味では近い印象がある。
突然に時速25キロのドローンでネモフィラ畑を俯瞰撮影したものが挿入されていても恐らくタピオカを吐き出すことは無かったと思うくらいブルー。
多くのカメラがセットされていたと思われるが、そのカメラ番号を意識させずに撮影されたと思われる横顔や斜め顔を見る事ができて、非常に日本的なアイドルのMVだと思う。

なぜ坂道グループの楽曲はレベルが高いのだろう

選曲のプロセスがおそらくは違うのだろうけど、坂道グループの楽曲はレベルが高い。
なぜかc/wの楽曲はパっとしない、キュンとしない、曲が多いのだけども、シングルは凄いですね。