乃木坂46 / きっかけ / 楽曲レビュー

美しいが惜しい楽曲

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秋元康（作詞） 杉山勝彦（作曲）

★★★★★★★★★☆ (rating 9/10)

ドラマティックで美しい

マイナーコードから始まるBメロが二度繰り返した後にサビに行くのだが、更に2番の大サビは半音上げた転調になるのでとても美しく計算された楽曲と思う。
サビからメロに戻るときやその逆にも綺麗な転調が見られ、美しさの源泉になっている。
イントロのピアノソロから予感をさせる作りになっているのもポイントだが、台無しにしてしまうストリングスのアレンジは頂けない。
美しい曲の諸刃の剣になるのは必要のないアレンジである事が多い。
ポップスでは安易にストリングスを入れるが、バックグランドのコード補完ならいいが、メロディを弾き出した時の音質には注文したい。

乃木坂46の楽曲の美しさの原点

乃木坂46の持つ他のグループにはない透明感や繊細さを体現している楽曲であることは間違いなく、美しい構成は意味有り気なドラマチックさを齎すし、透明感のある歌唱がそれを支えているものになる。
10代から20代の繊細な女性が考えるような歌詞がそこにマッチしていてまた、アウトロのメロギターが未来へいざなってくれる。